11:56
Niotha quadrasi echinatus


再UPしました。※下の方に記事を追加してあります。
イガムシロときたら、トゲムシロとかえしたくなるのが世の常です。
そんなわけで、今回はトゲムシロ。
一見、ヒメオリイレムシロにも見えなくもないですが、体層(たいそう:巻きの一番太いところ)の肩以外にもトゲトゲがあるので、区別できそうです。
大きさは14mm。採集場所は谷茶の海岸です。
さて、問題なのが下のやつです。
トゲトゲもたくさんあるし、これこそキングオブトゲムシロと言っても過言ではないこの貝殻。
ぜったいトゲムシロだと思って紹介したのですが、これが大嘘でした。ホントごめんなさい。
なんとこれ!(゚ロ゚ )、ウニムシロという別の種類だそうです(T_T)
トゲムシロを超えるネーミングです。体層全体にあるトゲトゲの感じは、確かにウニムシロの方がピッタリです。
もちろん自分で気付いたのではなく、コメント欄で教えていただきました。
そのうえ、あつかましく学名まで教えてもらっちゃいました。ありがたや。ありがたや(-人-)
ちなみに、参考文献は英語の図鑑だそうです。<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!
ウニムシロ (ムシロガイ科) Nassarius echinatus (Adams,1852)


大きさは12mm。採集場所は上は名護のビーチ。
| |・ω・`)<ということで、今回も恒例のツッコミをいただき、ややこしくなりそうだったで大幅に再編集致しました。
記事追加分
さらに、いくつかコメントをいただきました。
そして、トゲムシロとウニムシロの判別について私も素人なりに調べてみました(ネットですけど)。
調べてわかったことは、あぁ、なんだか混乱しているみたいだなぁといった感じがしました。
ウニムシロ自体情報が少ないようですし、ウニムシロに似たやつがトゲムシロとして紹介されていたりする場合もありました。
こちらのサイトでは、ウニムシロ(Nassarius echinatus)のシノニム(同物異名)として、トゲムシロ(N.quadrasi)が紹介されています。
実はコメント欄でも同じようなご意見をいただき、それがきっかけでやっと調べる気になっての、再UPの運びとなりました。
まだ、結論は出ていません(素人の私に結論をだせるはずもありませんが(- -;)ゝ)。
ここはひとつ!他のみなさんのご意見、ご感想をコメント欄にいただければとm( _ _ )m。
なにかの一助となるかわかりませんが、私の持っているトゲムシロあるいはウニムシロらしき貝殻をUPしておきます。
左上の貝殻が今のところトゲムシロとしているもので、そのとなりがウニムシロとしているやつです。

<画像をクリックすると大きな画像がみれます>

<画像をクリックすると大きな画像がみれます>
それからどうした?
その後も、みなさんからハイレベルなご意見コメント頂きました。(詳しくはこちら→Comments)
ただし、私の方はかなり最初の段階から傍観者となっており、記事の方に反映させるのもままならない状態にあります。
まるで、サバイバルゲームをしていたら、いきなりクウェートあたりの戦地に迷い込んでしまったようでした(;д;)ウエッーン。
そうは言っても、議論の成り行きはたいへん楽しませて頂きました。そして、とても勉強なりました。
なんとなくわかったような気がします。
こちらをご覧の他のみなさんも是非、コメント欄をクリックして、ムシロガイ白熱教室をご覧ください。


再UPしました。※下の方に記事を追加してあります。
イガムシロときたら、トゲムシロとかえしたくなるのが世の常です。
そんなわけで、今回はトゲムシロ。
一見、ヒメオリイレムシロにも見えなくもないですが、体層(たいそう:巻きの一番太いところ)の肩以外にもトゲトゲがあるので、区別できそうです。
大きさは14mm。採集場所は谷茶の海岸です。
さて、問題なのが下のやつです。
トゲトゲもたくさんあるし、これこそキングオブトゲムシロと言っても過言ではないこの貝殻。
ぜったいトゲムシロだと思って紹介したのですが、これが大嘘でした。ホントごめんなさい。
なんとこれ!(゚ロ゚ )、ウニムシロという別の種類だそうです(T_T)
トゲムシロを超えるネーミングです。体層全体にあるトゲトゲの感じは、確かにウニムシロの方がピッタリです。
もちろん自分で気付いたのではなく、コメント欄で教えていただきました。
そのうえ、あつかましく学名まで教えてもらっちゃいました。ありがたや。ありがたや(-人-)
ちなみに、参考文献は英語の図鑑だそうです。<(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!
ウニムシロ (ムシロガイ科) Nassarius echinatus (Adams,1852)


大きさは12mm。採集場所は上は名護のビーチ。
| |・ω・`)<ということで、今回も恒例のツッコミをいただき、ややこしくなりそうだったで大幅に再編集致しました。
記事追加分
さらに、いくつかコメントをいただきました。
そして、トゲムシロとウニムシロの判別について私も素人なりに調べてみました(ネットですけど)。
調べてわかったことは、あぁ、なんだか混乱しているみたいだなぁといった感じがしました。
ウニムシロ自体情報が少ないようですし、ウニムシロに似たやつがトゲムシロとして紹介されていたりする場合もありました。
こちらのサイトでは、ウニムシロ(Nassarius echinatus)のシノニム(同物異名)として、トゲムシロ(N.quadrasi)が紹介されています。
実はコメント欄でも同じようなご意見をいただき、それがきっかけでやっと調べる気になっての、再UPの運びとなりました。
まだ、結論は出ていません(素人の私に結論をだせるはずもありませんが(- -;)ゝ)。
ここはひとつ!他のみなさんのご意見、ご感想をコメント欄にいただければとm( _ _ )m。
なにかの一助となるかわかりませんが、私の持っているトゲムシロあるいはウニムシロらしき貝殻をUPしておきます。
左上の貝殻が今のところトゲムシロとしているもので、そのとなりがウニムシロとしているやつです。

<画像をクリックすると大きな画像がみれます>

<画像をクリックすると大きな画像がみれます>
それからどうした?
その後も、みなさんからハイレベルなご意見コメント頂きました。(詳しくはこちら→Comments)
ただし、私の方はかなり最初の段階から傍観者となっており、記事の方に反映させるのもままならない状態にあります。
まるで、サバイバルゲームをしていたら、いきなりクウェートあたりの戦地に迷い込んでしまったようでした(;д;)ウエッーン。
そうは言っても、議論の成り行きはたいへん楽しませて頂きました。そして、とても勉強なりました。
なんとなくわかったような気がします。
こちらをご覧の他のみなさんも是非、コメント欄をクリックして、ムシロガイ白熱教室をご覧ください。
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コメント
はらはち | URL | -
沖縄の貝好きさん、ご指摘ありがとうございます!
コメントありがとうございます。ご指摘の点を整理するのに時間がかかり、ご返信が遅くなりました。
トゲムシロに当てる学名にもかなり混乱があるのですね。
あと、echinataとechinatusは属名の変更により語尾が変わったということでいいんでしょうか。
それともechinatusも間違いなんでしょうか。
とにかく、素人の私には何がなにやらといった感じで、一刻も早くこの辺の整理を行ってくれることを祈るばかりです。
( 08:50 )
沖縄の貝好き | URL | 2kbNzpR6
和名と学名の混乱について
まず和名は学名に付かず、貝に付くという前提で話をします。最近の和名の混乱はこの辺が原因することが多いからです。黒田徳米先生は沖縄の貝をまともに1960年に最初に纏められましたが、この目録の網羅性はなかなかのものです。ましてや、自然豊かだった沖縄の海岸で、トゲムシロは普通に拾えたはずですので、当然、この目録には載っております。しかし、ウニムシロは存在しません。ウニムシロは波部先生が1984年にセルノホルスキーのムシロガイ本の抄録をVenusに書いたときにechinataに対して登場させた和名です。要するに、トゲムシロは黒田先生はおそらく当時の情報不足でquadrasiを当ててしまいましたが、実はその学名はechinataだったのに、それに新和名をかぶせてしまった波部先生のせいで混乱が始まったと思われます。よって私はトゲムシロ=echinataで、これは沖縄に一般的拾えるつやつやしたとげとげのムシロガイです。なお、本種の2型については生息場所も違うので別種の可能性もありますが、今後の要検討課題でしょう。
( 14:03 [Edit] )
はらはち | URL | -
Re: タイトルなし
5272様
私も複数枚できるか試したところ、写真は1枚しか選択できませんでした。
どうやら、一投稿につき写真は1枚のようです。使いづらいですね。
複数枚掲載する場合には、最初の投稿記事の「返信」ボタンを押して記事を追加して頂くのがいいようです。
せっかく撮影して頂いた画像、私も是非拝見したいので、投稿記事に追加投稿して頂けないでしょうか?
わがままいってスイマセン。
風樹館にも蔵書あるんですね。知りませんでした(×_×)標本室みたいなところは覗いたことがあったんですが。
あちらの蔵書の方がいろいろマニアックなものがありそうですね。今度行ってきます。
( 12:39 )
5272 | URL | -
はらはち様
画像を6枚アップしたつもりだったのですが1枚、しかも5枚目だけがアップされました。枚数制限が有るのでしょうか?
風樹館はかなりの蔵書だとお聞きしましたがセルノスキーはありませんでしたか。
できればコピーしてさしあげればよいのですが、このSYSTEMATICS OF THE FAMILY NASSARIIDAEは綴じ方がキツク全開できませんのでご勘弁ください。
( 01:05 )
はらはち | URL | -
5272様、こんばんわ。
いえいえこちらこそ、いろいろ事をご指導いただき、感謝感謝です。
あぁ!写真ですが、500KBまでのGIF・JPEG・PNG画像をアップロードできるそうです。
写真楽しみにしてます。
この前、琉大の図書館にいって貝類学雑誌をあさってきたのですが、セルノホルスキーのムシロガイ科などの図鑑?の紹介が載ってはいましたがリストのみで、図版ゼロ(T_T)
それでも、他の論文が読めたので、よしとしました。時間もなかったので、琉大図書館には今度ゆっくり籠もりたいと思います。
日々勉強ですね。
( 23:35 )
5272 | URL | -
はらはち様
掲示板の件、早速にご対応いただきましてどうもありがとう
ございました。
明日早速トライしてみます。
いいのを作っていただいたのですが私の写真の腕がひどいので
この写真の為に作ったのかと怒らないで下さいね。
それでは。
( 00:17 )
はらはち | URL | -
5272 さん、おはようございます。
写真アップですが、掲示板を作ってみました。
左側のメニューの真ん中当たりに掲示板へのリンクがあります。
そこで写真投稿もできるようになってます。タイトルがFC2掲示板となってますが、このブログ専用ですので、バンバンご利用ください。
( 09:40 )
5272 | URL | -
はらはち様、リキシマン様
セルノスキーはその通りですね。
南太平洋の貝を語るには避けては通れませんが
偏りは大きいようですね。
特にムシロガイなどは酷いようです。
前水管の裏側の彩色はその通りだと思います。
そこで近い仲間の写真をアップしようと思ったのですが
どうすればよいのでしょうか?
どうか宜しくお願いいたします。
( 00:35 )
はらはち | URL | -
みなさんお疲れ様です。
みなさんお疲れ様です。
非常にハイレベルで濃厚な意見が飛び交い、ついて行くのがやっとではありますがたいへん勉強になりました。
それにもまして、まだまだ勉強不足であるところも痛感しました。
ただ、私にもできることはありそうですので、貝殻拾いの方もしっかり続けていきたいと思います。
怪訂版!?
確かに校正については、私も強く強く希望してます。冊子ができるほどの正誤表はさすがにちょっとですよね。
修正用のシール作ろうと思ったのですが、最初の数ページであきらめました。
( 18:02 )
リキシマン | URL | -
5272さん、
セルノホルスキーはかなり粗っぽい再分類をやり、どう見てもひとつの種とは考えられないほど形態の異なるものを同種としたりして物議をかもしましたが、一方でこのquadrasiとechinatusのように微妙なものをあえて区別しているんですね。
彩色に関して言えば、echinatusの水管背面に現れる褐色彩を特徴のひとつとして記していますが、おそらくこれは僕たちの見知っているトゲムシロに共通して出現する特徴でもあるでしょう。はらはちさんの画像も例外ではないと思います。そんなことからも両者を区別してよかろうと思いますが、確かに広く標本やデータを集積していけばまた違った扱いをせねばならないかもしれません。このへんは、はらはちさんに期待していますぜ。
PoppeのEncyclopediaでは両者合わせて150もの画像があり、明確な分類のKeyが示されないと迷宮に入るのみです。私は既に入っちゃってますが。もっともあくまでこれはCommercial Useでしょうから必ずしも信用できるとは言えないのだけど。
リキシマンも頭を冷やして再検討しましょう。
はらはちさん、改(怪?)訂版に期待しないほうがいいですよ。あの図鑑、その後の新種も加えるらしいけど、まずはきちんと校正をやってほしいよね!
( 16:40 )
5272 | URL | -
リキシマン様、はじめまして。
わからないことが沢山あるのですが、この件も以前よりどっちなんかな、と悩んでおった次第です。
我々本土からしますと沖縄の貝は数を見ていないため、また図鑑の混乱が拍車をかけていてどうにもこうにも、です。
この件はどちらかだとおもいます(答えになってない?)が、
はらはち様が紹介してくれているPoppeのホームページの図では明らかに上2段、真ん中、下2段は
分けてもいいのではと思いませんか? ムシロガイ科は口の中が彩色されかされないかは大きな
特徴の一つと感じています。
内国産のこのタイプの個体で口の中が彩色されているものを見たことがないですよね。
そこで、私の希望を述べさせていただきますと、Poppeのは三種に分けたいところですね。
そうすれば私の標本でも1種類減らなくてもすみますので安堵しますが。
またなにかおもしろいネタがありましたら議論しましょう。
それでは。
( 10:14 )
はらはち | URL | -
リキシマンさん、お帰りなさい。
∈(゚◎゚)∋
私もずっと、 ( ・ω・`) ギョギョギョ~ッ!!です。
たいへんなことになってますよ。私の方はもう成り行きを見守るだけです。
別種ですか。5272さんがおっしゃるように、質感の違いはかなり大きな違いになるんでしょうね。
そうなると別種説の方がいいですよね。
このへんの貝殻の学名もひとつになるし、すっきりしていいのかな?。
私の言ってることおかしくないですよね。だいぶ話に乗り遅れてるような気がしてなりません。
もうそろそろ、あの分厚い図鑑の改訂版がでるとの噂もあるようなので、その辺が結論の時になるといいのですが。
( 23:51 )
リキシマン | URL | -
ぎょぎょぎょ!!
ちょっと休んでる間にずいぶんと話が進んでる。ミズゴマツボさん、5272さんも乱入してすさまじく展開してますね。
画像もズラーとトゲムシロ・・・が並んでる!
これを改めて眺めると、ウーン、ウニムシロ言いだしっぺとしては、汗だらだらですよ。
こりゃ、ちょっとこの並びに切れ目を入れることは無理じゃないですか。とほほほ・・・
で、5272さんのコメントを拝見しました。
ガラス質云々のこと、鋭い観察ですね。
そうすると、シノニム説よりは、むしろ別種説がいいように見えますぞ。
つまり、はらはちさんのトゲムシロ(もちろん我々のトゲムシロでもある)は、セルノホルスキーが図示するechinatusのひとつの型、で従来トゲムシロに当てられた学名quadrasiは実はまったく別の種であり、これが国内に分布するかどうか定かではない・・・これでどうかな。
( 22:06 )
5272 | URL | yZ4Qz.sY
ありがとうございました。
はらはち様
お返事いただき、痛み入ります。
POPPEの説に従いsyn.ということでいきましょうか。
リキシマン氏が書かれていたように沖縄群島にはまだまだたくさんの
ムシロガイの不明種がいくつかあります。
他のグループでも、現場でちょっと変かなと思われる物はやはり
違う可能性がありますからお持ちになってドンドンアップしてください。
楽しみにしております。
私も与那国、西表、奄美大島の沢には結構入っておりますが
新しい沢に入るたび新しい発見があります。
10年程前ですが奄美大島では10cmクラスのシャジクカワニナを
採集しました。殻頂が浸食されていなければニューギニア辺りのに
匹敵するぐらいのサイズです。
採集時には思わず奇声をあげてしまいました。
沖縄は海も面白いですが山、川、干潟どれもすてがたいですよね。
私も遅ればせながら昨年本島のデビューでしたが
これからはしばらく本島に専念したいと思っております。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
( 13:44 [Edit] )
はらはち | URL | -
5272さん、初めまして。
5272様、貴重なご意見ありがとうございます。
素人考えでの感想(あくまで感想です)なんですが、、シノニムなんじゃないかなぁーとちょっと思っています。
中間的かな?と思う個体を持ってたという単純な理由と、他のサイトでもシノニムとされていたので。
あくまで素人の意見です。何の文献も参照してませんので、スルーしてください。
もっと、他の方の意見も聞いてみたいですね。
川歩きも頑張ります!
本格的な冬が来る前に(大の寒がりなもので)あと2,3回は行きたいところですが、
最近雨続きなんですよねー(T_T)<今月が勝負かな!?
( 00:20 )
ミズゴマツボ | URL | MVeWi886
リキシマンさん、5272さんの含蓄あふれる見解に、
ただただ感嘆して拝読している者です^^;
ご紹介の「Marine shells of the Pacific vol.2」は、Plateページのコピーを持っていましたので見てみたところ、ウニの方は確かに N. echinatusと同じ形ですね。
ただ、私はこれらのタイプは拾ったことは(たぶん)無いと思いますので、これまできちんと検討したことがありませんでした^^;
これからも「打ち上げ採取」をがんばらねば!と志を新たにしたところです。
皆様、ありがとうございました^^
( 21:05 [Edit] )
5272 | URL | yZ4Qz.sY
トゲムシロ、ウニムシロ
はらはち様
草の根的なご活躍、いつも楽しく拝見させていただいてます。
川歩きなどは私も大変好きでいつかは本島の沢をばと思っております
ので、また面白いことがありましたら是非お願いいたします。
さて表題にも書かせていただきましたがトゲムシロ、ウニムシロですが
リキシマン様のカキコでありましたように私も以前よりこの両種に疑問を持っておりまして、
ご意見をお聞きしたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
といいますのは、私の考えはこうです、
セルノスキー氏の両図鑑は図がモノクロなのでわからないのですが、
POPPE図などではトゲムシロは肋間に色がついていてガラス質な感じではなく
陶器質な感じがします。その感じを持ってセルノスキー氏の図を再見しますと
どうもガラス質ではないような、色がついているなふうに見えてきます。
で、結論(暫定ですが)はこうです。
日本で採れているガラス質なものはすべてウニムシロの学名の種で、トゲムシロの
学名の種は別種ではないかということです。
もう一つの結論は両種はsyn.関係にあるかです。
写真は現物とは違い写し方、印刷の仕方でガラス質に見えてないのかもしれませんので
両標本は同種かもしれないということです。
セルノスキー氏の図鑑を見ますと、オリイレヨウバイ科の同定には少々首を傾げる
ところがあります。
和名の命名も昔の先輩方がモノクロと英語を母語としている海外の学者さんの
日本人にとっては難解なニュアンスの理解度から混乱したのではないかと
思っています。
打ち上げも含めますと両方のタイプが同所で採集されたことがあります。
これも上の結論に達した理由の一つです。
模式標本を見ていないので断定はできかねますが、どうもそんな気がしています。
ご意見いただければありがたいです。
( 11:12 [Edit] )
はらはち | URL | -
横文字 Σ(゚ロ゚ )
リキシマン さん、貴重な情報ありがとうございます。
英文の図鑑ですか(T_T)市民図書館にはなさそうですね。
英文の本まで参照されているとは。もう、完走が目標の市民ランナーと招待選手ぐらいの違いが。
背中を見ることすらできません。
それでも学名を教えて頂いたので、ネットで出てくるかもしれませんね。完走目指して頑張ります。
> 沖縄には、この仲間で図鑑にない貝はまだまだありますよ、チャレンジしてください。
やっぱり、そんなヤツがいるんでしょうね。
素人には太刀打ちできそうにありませんが、ツッコミを恐れずバンバン紹介していきたいと思います。
色々調べて頂き、本当にありがとうございました。
( 22:23 )
リキシマン | URL | -
ちょっとマニアック過ぎるかも?
はらはちさん、
この貝、たぶん日本の図鑑にはないのじゃないでしょうか。同定に使える主だった図鑑をチェックしたけどないようです。ちょっと古い英文の図鑑「Marine shells of the Pacific vol.2」、あるいは同じ著者(セルノホルスキー)の「Systematics of the family Nassariidae」にはあるのですが、今では入手が困難です。後者は最近神田の古本屋の目録にあったように思います。
学名Nassarius echinatus (Adams,1852) で探せばネットで引っかかるかも。
沖縄には、この仲間で図鑑にない貝はまだまだありますよ、チャレンジしてください。
( 14:19 )
はらはち | URL | -
ウニムシロ Σ(゚ロ゚ )
リキシマンさん、ツッコミありがとうございます。
そんな貝がいるとは知りませんでした
個体変異で逃げ切ろうとしたのが甘かったです(T_T)
実はそのウニムシロといわれるタイプ(体層全体にトゲトゲがはっきりあるやつ)、5,6個もってるんですが、
ちゃんとしたトゲムシロは1個だけ。なもんで、下の写真のトゲムシロの方が形が変わった形のタイプなんだろうと思ってました。
よく考えたら、近海産図鑑で下の写真の方が紹介されているんだから、そっちの方がむしろ一般的なんですよね。
相当レアものなのか、ウニムシロのほうは手持ちの図鑑には載ってないし、ネットでも画像はまったく引っかからないのですが、何を参照されたのか教えて頂けないでしょうか?
学名とかも教えて頂けると、もしかしたらネットで検索できるかと。
よろしくお願いしますm( _ _ )m
( 12:04 )
リキシマン | URL | -
ウニムシロ!
はらはちさん、ごちそうさまです。
変異はつきものだから・・・と、はらはちさんのコメントに納得しかけたリキシマンですが・・・
違う!! mmm・・・上はウニムシロでしょうね。沖縄にはこんなものが確かにいるんだなあ、記録はあるからおかしくない、でも俺は拾ってないなあ。
トゲムシロのタイプを数あつめて比べてみてください、きっと画像のように二つにわかれますよ。
( 10:36 )
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