チヂミハマヅト (ツクシガイ科) そして貝拾いの旅はつづく・・・・

16:22

Costellaria pacifica
チヂミハマヅト-決着

チヂミハマヅト-背面

殻が堅くガッシリしてるので比較的状態の良いやつが結構落ちてます。

ですが、これと似ているトゲハマヅトとの違いがいまいち分からず、なかなか紹介できませんでした。
それがつい先日やっとこれがトゲハマヅトか!!というやつを拾えたので、
やっぱりこっちはチヂミハマヅトだということでの登場とあいなりました。

近々トゲハマヅトも登場しますので、見分けるポイントはその時にでも。

と思ったのですが、ちょっと自信が揺らぎはじめています。
トゲハマヅトのような気もするんです。ということで、チヂミハマヅト?ッて感じにしておいてください。


大きさは17mm。採集場所は名護の漁港そばの海岸。名護のビーチでもいくつか拾ってます。


- チヂミハマヅト episode2 -
ずっと審議中のままでほったらかしてたチヂミハマヅトですが、ついに決着の時?が来たようです。

ちょっと摩耗してるため一抹の不安は残りますが、
これはチヂミハマヅトじゃないのか?と思える貝殻が拾えたのでアップしてみました。
チヂミハマヅト02-腹面

チヂミハマヅト02-背面

縦肋の数もトゲハマヅトに比べ格段に多いし、肩の張り出しもほとんどありません。
これがチヂミハマヅトであれば、最初に紹介した写真はやっぱりトゲハマヅトだったということになります。

みなさん、いかがでしょうか?ご意見お待ちしております。

大きさ14mm。採集場所は名護の東海岸です。



- episode3 終 章 -

まるで映画のスティングかジェフリー・ディーヴァーの小説を思わせる大どんでん返しが待っていました。
もちろん、結論を導き出したのは私ではなく、コメント欄に降臨した賢者の方々です。

私はこれまで、肩のトゲ状になった張り出し部分を重点的にポイントとし、そのうえで螺肋の状態などを検討しながらトゲとチヂミを区別してきたのですが、

なんと!肩のトゲ状の張り出しは見分けるポイントにはあらず!
トゲ状になったものでもチヂミハマヅトの1バリエーションとなる場合があることが判明致しました。w(゚ロ゚;)wおぉぉっぉ!

以前、このブログでこれは絶対トゲハマヅトだろうと思ってとして紹介したトゲトゲしい個体もなんとチヂミハマヅト。
これまで、トゲハマヅトの袋に入っていた十何個もの個体がぜーんぶチヂミハマヅトに。

トゲハマヅトは幻なのか?ほんとうはいないんじゃないのか?

その時、またもやコメント欄から一筋の光が。「八重山のサンドポンプからトゲハマヅトが採れているよ」と。
さらに掲示板には沖縄産のトゲハマヅトの写真まで。
神は見捨てなかった。私にもいつかトゲハマヅトを手にすることができるんだと・・・・・・・・・・(T-T)


さて、馬鹿話はこのくらいにして、コメント欄で指摘して頂いた判別ポイントを書いておきます。

〔トゲハマヅト〕

シルエットはチヂミに比べてスレンダーで縦肋上の結節も少なく滑らかな感じ。チヂミに比べるとツルッとした感じ。
体層では肩が棘状になるだけでなく、殻底に向かう部分も角張った様相を呈す。
色彩は一本の褐色の帯がある。

〔チヂミハマヅト〕

トゲと比べるとズングリした感じで、縦肋上の細かな結節が多く、ザラザラした感じ。
色彩は不規則な褐色点があります。場合よってはいくつかの細い褐色線が出ることがある。

もちろん、詳細はコメント欄と掲示板をご覧いただいた方が、というか是非ご覧ください。
たくさんの標本写真と詳細な解説を投稿して頂きました。コメント等いただいた皆様にはたいへん感謝しております。

前回トゲハマヅトとして紹介していた個体もこちらにアップしておきます。これもチヂミハマヅトです。
トゲハマヅト-腹面

トゲハマヅト-背面

こちらの大きさは15mm。採集場所はナビービーチです。

皆さんのお導きにより、モヤモヤしてたチヂミとトゲがこれでスッキリシマした。
とりあえず、これにて一件落着!
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アンボイナ (イモガイ科)

22:50

Conus geographus
アンボイナ-腹面

アンボイナ-背面

満を持しての登場となりました。キラーシェルこと、アンボイナです。

口から出す銛状の歯舌には強力な毒(神経毒)があります。
刺されても痛みはほとんどありませんが、手足のしびれから全身麻痺となり、呼吸困難で死亡する場合も。

これまで多くの死亡例が確認されているそうです。

沖縄ではハブガイとかハマナカーと呼ばれています。
ハマナカーの由来は、この貝に刺されると陸に戻ろうとしても浜の途中で命を落としてしまうことから付いた名前のようです。

イモガイ科にはアンボイナの他にもタガヤサンミナシやニシキミナシ、メノウイモガイモドキシロアンボイナなどなど、毒を持った貝はたくさんいますが、とくにこのアンボイナは攻撃的で、手でつかんだりすると発作的に刺す習性があるそうです∑(゚ロ゚;)。

おぉ怖っ(((;゚Д゚)))。触らぬ神にたたりなしです。こんな貝を見つけてもとにかく触らない事が肝心です。

|   |・ω・`)<それほど数は多くないようです。が、念のため気をつけてね!
殻は綺麗なんですけどねー。写真の貝はもちろん死殻でした(;-_-) =3

見分けるポイントはこの殻頂のトゲトゲ。いかにも悪の親玉といった感じ?
シロアンボイナやムラサキアンボイナはぱっと見の形や模様は似てますが、このトゲトゲがありません。
アンボイナ-殻頂

採集場所は名護の漁港そばの海岸。大きさ60mm。
大きくなると130mmにもなるようです。(((((((;゚Д゚))))))))ヒァーーーーー!!



完全に悪者扱いなのもかわいそうなので、ちょっとアンボイナいい話を。
ネタはナショナルジオグラフィック日本版サイトより。

「皮肉なことに、これらの毒成分の中には、個別に抽出すれば鎮痛剤として作用する可能性を持つタンパク質が含まれている。研究により、これらのタンパク質が人間のある特定の疼痛受容体に作用すること、そしてモルヒネの1万倍の効果があるが、依存性や副作用がないことが明らかになっている。」

チョウセンアサガオの毒はむかーし全身麻酔にも利用されたし、漢方薬には毒キノコも使われてるそうです。
人間に作用する毒は、うまく利用すれば逆に役に立つこともたくさんあるようです。
薬だって大量に飲めば人も死ぬわけですから、そういう意味では大差ないんですよね。
がんばれアンボイナ!汚名返上の日も近い。

ムカシタモト (スイショウガイ科)

18:16

Strombus mutabilis
ムカシタモト01-腹面

ムカシタモト01-背面

砂浜などの打ち上げで良く目にするムカシタモトですが、模様にバリエーションがあります。

上の個体はよく見るタイプの柄ですが、下の個体はあまり見かけないゼブラ柄。
ムカシタモト02-腹面

ムカシタモト02-背面

ムカシタモトと似たやつでヤサガタムカシタモトというのがいます。数は少ないようですが時々拾うことができます。
どこがどう違うのか説明に困るほど、姿形はよく似てます。
ただし、ヤサガタの方は口の中が黒くなるので判別はむずかしくないです。(;-_-) =3
ヤサガタも近いうちに紹介したいと思います!それまでもうしばらくお待ちを。

大きさは上が23mm。下のゼブラ柄が21mmです。
採集場所は上のやつが恩納村の海岸、下は瀬嵩の浜で採集しました。
あと、勝連半島の海岸にはたくさん落ちてます。

サンドマジック&シェルドランカー インアダ

01:10

遠い遠い北部の海です。

沖に見えるのは安田ヶ島。
安田の海岸01

年末みなさんいかがお過ごしでしょうか?最近なかなか忙しくて更新も遅れがちです。
沖縄は天気も悪くて標本写真も撮るタイミングを逸しており、ネタが尽き欠けてます(T_T)。
ボチボチ行きたいと思いますので、時々でいいですから覗いてやってください。

さて、場所のほうですが、ここは国頭村の安田。最近港整備の一環で作られたビーチのようです。
砂浜にはいかにもサンドポンプくさい打ち上げ帯が幾筋かみえます。
そこにはたくさんの二枚貝にまぎれ私の大好きな巻き貝達が。
安田の海岸02
高いガソリン代払って遠征してきたんですから元をとらjなければいけません。気合い入ってます!!

ここまで来てサンドポンプ採集するのもどうかとささやく声が聞こえてきそうですが。
鬼が出るか蛇が出るか!結果やいかに。

クロナマコヤドリニナ (ハナゴウナ科)

18:49

Melanella kuronamako
クロナマコヤドリニナ-腹面

クロナマコヤドリニナ-横

白くてツヤツヤのハナゴウナ科は大好物!

おかしな名前の貝ですが、貝が寄生している寄主の名前が入っているのでこんなへんな和名がついてます。

「沖縄の海の貝・陸の貝」によると、この貝が寄生しているのはクロナマコの他にもニセクロナマコやシカクナマコにも付くようです。

ハナゴウナ科には同じように寄生している相手の名前が和名の一部になっている○○ヤドリニナはけっこういるようでして、
リンク先はGoogle先生任せですが、ざっと紹介するだけでもこれだけいます。

タコノマクラヤドリニナ   ニセクロナマコヤドリニナ   カシパンヤドリニナ   オーストンフクロウニヤドリニナ
ウミシダヤドリニナ   カスリモミジヒトデヤドリニナ   トゲモミジヒトデヤドリニナ  サンショウウニヤドリニナ
ヤツデヒトデヤドリニナ   アカヒトデヤドリニナ   ガンガゼヤドリニナ などなど。

寄生する生物もウニにナマコにヒトデと様々です。
リーフや干潟を歩くときは、貝だけでなく他の生物にも目を向ける必要がありそうです。

よそ様のリンクばかりでは申し訳ないので、
私が見つけたクロナマコに寄生しているクロナマコヤドリニナではないハナゴウナ科の一種をご紹介しておきます。

写真の個体は大きさ10mm。採集場所は名護のビーチです。